俗なことは嫌いと俗っぽく言ってみる
思っていることを活字にすることでなにかが変わるんじゃないかと期待を込めて書いてみたり時にただの愚痴だったりするブログ。
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雨宮さん自伝
雨宮処凛(あまみや かりん)さんて、知ってますか?最近著書が、生協(大学の本屋)にめっちゃ
平積みにされてますね。

昨夜、雨宮さんの自伝「生き地獄天国」をよんで、まだ半分なんですが思うところぼろぼろあったので、書きます。今回の記事、はより素の自分で書けた気がするので、長いけど良かったら、もくじの2と4だけでも、読んでください。

もくじ
1、雨宮さんについて
2、すごい!と思ったこと
3、なるほど!と思ったこと
4、この本を通じてわかった自分のこと
1、雨宮さんについて

公式ホームページを参考に、ありきたりなプロフィールを書くと、

色々ハードなことをやってきて(多分今もやっていて)、今は、生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組んで、取材、執筆、運動中な人。

ハードってどんなことかっていうと、

壮絶ないじめ体験→ビジュアル系バンドに救われ追っかけに→バンドメンバーとセックスするだけが目的な「ファック隊」の仲間に→でもなんか違うと思って手首を切り始める→ある人の作品に感動し人形作家に→超孤独になって、自殺未遂・胃洗浄→バンドをやってみる→元オウムの人と語り合う→ある右翼団体に加入

とかとか。私のような優等生サイドから見たら、超ハード。でも自分史がハードだから「すごい!」なんて思わないようにしています。「しています」って言うのは、本音を言うと私は、自殺未遂くらいやっておけば自分の言うことにハクが出たのになぁっておもったりとか、のんのんと優等生で生きてきちゃった自分に嫌気がさしたりとか、してるから。

ですが自分は自分。そんなことは置いておいて、「雨宮さんすごい!」と思ったところがあります


2、すごい!と思ったところ


それは、「自分で考えて答えを探していく力」です。

・・・なんて書くとまるで教科書だなぁ(笑)

でも今「ハード」と呼んだ雨宮さんの行動って、全て自分で「なんかおかしい、もやもやする、生きにくい!!!」って思ったことへの答え探しだと思うんです。すなわち、そのもやもやの思いの矛先が、

音楽に向く→バンドの追っかけ
自分に向く→リストカット、自殺未遂(生きてる感じがわかんなくて、体を痛めつけることで生を感じる)
社会に向く→右翼団体(の今の日本を憂える演説に感動)

と、あくまで一面だけど、こうなるのかと。もちろんそういった行動をしていたときにそこまで意識していなくとも。

まぁこんな難しく考えなくても、自分で「かっこいい!」「すげぇ!」って思ったことにまっすぐ突っ走れるのが羨ましい。(雨宮さん的には、自分には何もなくてすがるものがほしくて、何でもいいから面白そうなものにすがっていた、ということらしいけど)



私はできません。私はいつも他人からの評価を気にしちゃうから。

たとえ右翼の人の演説が面白いと感じても、「右翼の演説してる奴ら=頭おかしい、近づくな」っていう見方が世の中で成り立っていたら、世の中の意見に賛同しちゃう。おかしいなんて思われたくない。

生協でおにぎり2個と何かもう1つとか、買えない。「お前そんな食うの?そんな太い足して?」ってレジの人に思われそうで。

さらに言えば、歩いててすれ違った人の遠くに聞こえる喋り声が、自分の悪口なんじゃないかって、ビクビクする癖、未だに直らない。


だから非常に、雨宮さんが羨ましく思えた。・・・え、そんな変なライブ、わたしだったらおかしなことやってる人に洗脳されたらヤバイって行けないよ。講演会で「もっとこの人に聞きたいことがある」なんて思って実際「お話できませんか?」なんて言いに行けないよ。(声をかける勇気がないって言うか、下手な質問してあきれられたらどうしようっていう。あきれられたくない見栄。)・・・そうやっていちいち驚きながらこの本を読み進めた。


今年の目標、「自分が面白いと思ったことをひたすらやる」
これはこの本を読む前から立ててましたが、この本を読んで、さらに勇気が出てきました

そしてもちろん、色々な疑問をぶつけるすべがわからなくて、リスカ(リストカット、手首切るやつ)や一見無意味な熱狂に走っちゃう人の気持ちも、ちょっとだけわかりました。(これ、3に続く)


3、なるほど!と思ったこと


なにせ私とは縁のなかった世界の話盛りだくさんでしたので、「へー!こういう考え方もあるのか!」って思うところいっぱいありましたよ。

・多分雨宮さん21歳のとき、1996年のエピソード。元オウムの人の講演会に行って感じるところあり、その人に話した言葉。p,126
「『別に物質的にはホント、私たちって何ひとつ不自由してないじゃないですか。でも、いろんなこと、なんか本質的なこと、例えば自分が生きる意味みたいなものには、ものすごく不自由するんです。』」
・・・私は、生きる意味を持っているしこうは思わないけど、こう思う人がいるってことは頭に入れておきたい。しかもよく考えたら、生きる意味がわかんないときは私もあったきがする。苦しかったから、忘却されてるけど。


・オウム真理教から地下鉄サリン事件を機に脱退するも、すぐ戻ってしまったY君に対して(p,147)
「やっぱりここ(※うちらのいる社会、世の中。)には、Y君をつなぎ止めておくものなんてなかったのだ。」
・・・つなぎ止まらなくてもいいのかもしれない。でも、そんな人を許す社会じゃ、今はない。つなぎ止れない人は、苦しいだろう。


・右翼団体「突撃隊」の演説(P,141)
「阪神大震災、オウム事件、住専問題、不況、リストラ(中略)既成価値観は、これからも間違いなく崩壊へ向かうだろう。(中略)若者をつなぎ止めるほどの価値観なんか存在しない。このまま行けば、我々の行き着く先、それは、破滅に他ならない。」
・・・やべぇ。超わかる。年代は古いけど、現在にも全然当てはまる。こんな感じの演説で、「改革だ維新だ!」って論調になっていくわけ。まぁそっから「いけないのは戦後民主主義で、我々はアメリカを追放し、天皇とともにあらなくてはならない」って所まで行くとちょっと違うと思うけど、根本的な問題意識は同じや。



4、この本を通じてわかった自分のこと

まだ実は、本半分しか読んでないんだけど、雨宮さんと私で考え方ちがうなぁ・・・と思ったところがあります。

雨宮さんは本の中でよく言っているのが、「世の中、生きにくい!」って言葉。雨宮さん自身がこう思っているのもあるし、同じように思っている人の代弁をしている部分もある。

しかし、私は今とても幸せで、特に行きにくさは感じていない。確かに、世の中おかしいことだらけで怒りはあるし、日常で不満に思うこともあるけど、基本的には生きにくくない。

そこで、私と雨宮さんのベクトルの違いがみえた。

雨宮さん→生きにくいこの世の中を変えよう※
私→生きにくいなら、幸せの価値観を変えよう



私は今、「お金第一」な価値観(拝金主義)を変えて、もっと「人の笑顔が一番」とか、「お金はなくとも農村で自給自足で充実!」な価値観がひろまればいいかなぁと思っています。

就職活動では、やっぱ年収気になるだろうし、株で大もうけしたなんて人がいたら、そのお金をどう使うかなんてことは関係なしに憧れの的になっちゃうし。おかしくない?

また、政治でも企業でも、きっとえらい人は自分の利益を守りたいから、あんな不正が横行するんだよね。もともとお金持ってる人が、それを手放すのはエネルギー必要だろうけど、いつまでも溜め込んでる人がいるのは良くない。

TOYOTA とかソニーとか赤字で、そっこー人ギリっておかしいでしょ。あんだけの企業、ためてるお金あるんだろうからそれ使えばいいじゃん。えらい人の給料見直せばいいじゃん。株主への配当金はどんな感じなんだ?


そんなんで、わたしは人々(周りの人から、最終的には偉い人たち)の幸せの価値観を変えて、もっと心地よい生き方ができる社会を目指したいです。



・もっとも、雨宮さんが「新たな幸せの価値観を認めない世の中を変えよう」って思ってるのなら、私に近いですね。
・もしかしたら、雨宮さんも始めは私のように思っていて、でも世の中の壁にぶつかって、世直しの方に行ったのかもしれない。
・「行きにくい!」と思ってる人たちにとって(最近だと、非正規雇用やホームレスの人をさすようだ)、その気持ちを代弁してくれる雨宮さんはホントにホントに神だろうし、私も「行きにくい!」って思ってる人の気持ちは、わかるようになりたい。
・本で言っているといっても自伝なので、昔の雨宮さんが言ってたということになりますね。今どういう主張をなさっているのかはよく知りません。

今回の本:雨宮処凛『生き地獄天国』 ちくま文庫(2007年発行)
     この本は、もともと2000年に大田出版から発行されてた同名の本に最終章を加えたってことです。 
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現代の人の自伝もけっこう面白いのかもね。

でも、すべての人を満足させる社会にしていくのにはやっぱり無理があると思う。
誰かにとって生きやすい社会は、他の人にとっては生きにくいんだと思う。
ベンサムのいう「最大多数の最大幸福」は、そういった中では理にかなってるなと最近感じる。

まぁ今の日本はくそだけど。
kaz | URL | 2009/01/24/Sat 21:31 [EDIT]
>kazくん
そうね。全ての人が満足、なんかありえないだろう。それぞれ価値観違うし。

また、同じ雨宮さんの著書「生きさせろ!」にのってる派遣社員の人は、色々苦労してるんだけど、地方から東京に来た理由が、「東京に住みたかった」って言うだけ。「そりゃ苦しい状況になったのは社会のせいというか、仕方ないだろ」とも思うような甘い人もいる。

でも、人間を人間として扱わない大企業はやっぱ許せない。何のための基本的人権だか。沢山の悲しい歴史の積み上げでやっと認められた権利なのに。
micchiyo | URL | 2009/01/25/Sun 20:52 [EDIT]



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